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中崎透遊戯室/NAKAZAKI Tohru PLAYROOM

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2010年 03月 21日

Closing Museum,Opening Party

長い一日。
風は強いものの、おそろしいくらいに晴天。
トラブルと幸運と、ある種の強引なくらいの力技の連続でなんとか無事。
本番中にテントが吹っ飛んで中断、って普通の芝居だったら致命傷なはずなのに、
なぜだかより強い演出効果として機能してしまったり。
やたらシュールな光景がいくつも浮かび上がったり。
茶番の連続なはずなのに、ラストシーンで、
「美術館開放ー!」と叫びながらゆっくりと美術館に人々が吸い込まれていく風景を、
一番後ろから観ていて少しゾワッときた。
まだまだ消化できてないことが多いので、もう少しゆっくり考えてみる。
今回関わっていただいたすべての人に本当に感謝します。
ありがとうございました。

メモとして。
呑み会で、準備不足?と尋ねられ、ちょっと後に思ったことなんだけど、
その辺りに今回のプロジェクトを読み解く鍵がありそう。
必要と思われる準備はできていたけど、
普段用意している、保険をかける部分とかアリバイとして成立させておく部分を削った。
なんというか、丸裸でリスキーな状態だったと思う。
それはどこまでが意図的であったかはグレーで、
いろいろなフレームと照らし合わせた上でその選択をせざるえなかったし、
そのことに対してはとても自覚的で、その上で作品として成立する方法を模索して、
自分たちなりのやり方で最短距離で走ったというかんじ。
保険やアリバイは、ある面で作品を安心して提示してくれるが、
ときとして、作品の中心とは無関係の方向に作品を引っ張っていってしまう場合がある。
それらを削ったときによりダイレクトに作品の中心に向き合えないかといった試みだったと思う。
うまくいったかといえば、現場自体はうまく機能し成立していたけど、
その現場を成立させるための力技が作品をまた違った方向に引っ張ってしまった感もある。
ただ自分自身もその渦中にいたので、その辺に関してはもう少し冷静になってからまた改めて。
それと、今回はあまりドキュメントの形をあまり想定していなくて、
ライブとしてある種、自立した作品となることを考えていたけど、
やってみて、これはまだ制作過程にあるなという感覚。
この出来事をソースとして、俯瞰した視点をクリアに含んだ
単純なドキュメント展とは少し違ったカタチでの作品の最終形態のイメージが湧いた。
どうなるかまだわからないけど、もう少しじたばたしてみようと思う。
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by tohru511215 | 2010-03-21 17:24 | ぷらぷら


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